『ベルサイユのばら』の棚

ドラマCD『忘れ得ぬ人 オスカル』観賞メモ

四年ほど前に発売されて、既に販売終了しているドラマCD『ベルサイユのばら ドラマCD Vol.1 忘れ得ぬ人 オスカル』を中古で、定価より少々安値でゲット。該当CDは、Vol.1となっていますが続きは有りません。出回っている中古も初回限定版だけっぽいので、まぁそういうことだったのでしょう(^^;A

存在を知ったのが遅かったというか、試聴できる分のオスカルの浮きっぷりで引いたというかで、入手が今ごろになりました。販売元さんごめんなさい。でも、パチンコムービーのアントワネット&アンドレ&フェルゼンの声聞いてなかったら、たぶん入手していなかったと思います。(^^;A

公式サイト:ベルサイユのばら ドラマCD vol.1 -忘れ得ぬ人・オスカル- ※販売終了


メモ声メモまとめDATA

メモ

バスティーユ襲撃付近の話が、ロザリーの回想で始まります。貧弱な再生環境のせいかも知れませんが、BGMがかなり大きく、台詞が聞き取りづらいです。これはヘッドホン使った方がいいのかな……ヘッドホン苦手なんですが(汗)

オスカルのモノローグを基本として進行。回想?中の、誕生時にジャルジェ将軍登場。衛兵隊への移動願をするシーンでアントワネット登場、ロザリーのスープのシーンでロザリー登場。

さて、いつ時点のモノローグかと思えば……7/13夜っ!ドラマ開始時点でアンドレ死んだ後とは……(汗) 原作と出崎版アニメとクロスオーバー風味で進行しているように感じました(^^; うーん。自ら速やかな死を願うオスカルは見(聞き)たくない……。 アンドレにしても、初登場が天上からというか残留思念というかって、待たんかこら(^^;;;;;; 初登場からエコーかかってんじゃないわ貴様ーっ!<落ち着きましょうヾ(^^;
アンドレのかわりに隊長を守る決意をするアラン。美味し過ぎる(笑)

バスティーユ内外の状況が(原作と比べると)細かく書かれているので、ド・ローネー候の台詞が結構多いです。バスティーユ攻略法をオスカルに聞くベルナール。展開的にちょっとおいおいな感じですけど、プロ軍人と素人の差ということで(^^; 作戦説明部分で冗長な感じになるのがイマイチなのと、ここのBGMが単調すぎてどうにも(汗) バスティーユに衛兵隊が突撃していくシーンも、BGMが盛り上がりません。

で、隊長撃たれます。

場所変わってアントワネットのモノローグ。オスカルの生き霊(汗)がアントワネットに最期の挨拶と意見具申してみたり。あのベルサイユ宮での別れはなんだったのかというツッコミはとりあえず無しで。ここで出さないと出番無いから、マリーさん。

指揮を替わるユラン伍長、名前出してもらえません……またその他大勢か(^^;
フェルゼンはどこで出るのかなーと思えば、オスカル最期の時にちらっと名前呼んでました。フランスに向かうフェルゼンの馬車に、生き霊で会いに行くオスカル(汗)
アンドレはオスカルの死に際に「生きろ」。この彼はどうやら肺病のことは知らないらしい。生きろと言うのはいいものの、それはちょっとどうよ?な感じがしないでもない。オスカルをかばった時のアンドレの行動には理由は無くて、多分に本能的なものだと思うので、後付けの理由を語られてもなぁ……。

オスカル本人だけは死にたがってる風に聞こえます。……胸の病の影響で弱ってる感じはよく描けてるような気はします。 嬉しそうに「死が私たちを結びつけようとして…」とか、「私はおまえの妻として、これからはおまえの後をついていきたい」とか。オスカルの口から聞きたくない台詞だったりします、個人的に。あと、とっとと死にたい風なのはやっぱり……本当に原作読んで作ってるのかと思っちゃったりするんですけど(汗)

「革命でござりまする!」リアンクール公はたぶんこれだけ。 ルイ16世陛下の出演、そこの寝起きだけですか(^^;

フランスへ向かう途中のフェルゼンの描写、もうちょっと有りまして。ロザリーが〆の台詞を。「いずれアンドレ・グランディエについて語る事もありましょう」という台詞も有ります。アルゴスに食われちまった企画?!(^^;;;

予告編が入ってます。
「首飾り事件」、ロザリーとジャンヌ、ついでにポリニャック夫人についてオスカルが語ってくれるはずだった模様。ええと、Vol.2はアントワネットかアンドレをメインキャラに持ってきた方が、商売的には良かったのでは無いかと(^^;A

声メモ(登場順)

まとめ

ベルばら系脳内スイッチをONにしてくれたのは、最近ネット上で見つけた二次創作でした。沢山のファンフィクションの中で、様々な方法でオスカルとアンドレを生かし、彼らにもっと幸せな時間を味わってもらうような話も沢山見かけました。「生きてる二人」をもっと見たくて、それら二次創作で補完している方々が、沢山いらっしゃるのだなぁと。

ドラマCDは、本編開始時点でアンドレ死亡後というのもショックでしたが(^^;A、オスカルの「これからはおまえの後をついていきたい」もなんというか、もう。アンドレ一人をオスカルの(ついでに観客も)手の届かないくらい先に追いやったり(実写映画)、オスカルをひたすら後ろに下げてみたり(実写映画とテレビアニメ)する、他メディアの脚本にも言えることなのですが。脚本書かれる方々には「並んで歩く二人」という発想は無いのかな? 先を走るオスカルと後からフォローするアンドレ、それぞれが少し歩み寄れば並びません? 二人ともそのまま(オスカル前衛+アンドレ後衛の二人パーティ)でもいいんですけどね。テレビアニメ38話あたりのメモでもほぼ同じ事言ってますけど。土台は史実とは言え、ある部分はフィクションなのだし、人によってはウソ臭く感じるくらいの理想で突っ走る部分があってもいーじゃないかと。原作オスカルは生き方も死に方も強烈に高い位置を突っ走ってるフィクションの人なんですから。

等々、ぼんやりと考えてみると、ドラマCDが最初の一発で終わったのも解らないでもないような気が。こういうの買うのは原作なりアニメなり宝塚?なりのファンか声優さんのファンだと思われます。声優ファンで元作品知らずに買った場合は、ある程度解説があるとは言え、いきなりの展開で面食らうような気がします。(人気男性声優さんが何名かいらっしゃいますが、そちらのファン層からするとタカラジェンヌの出番が多過ぎるでしょうし(^^;)実際にどうかは私には解りませんが。
で。どういう形であれ元作品を知ってる人なら、「既に死んでしまってるアンドレ」と「早く死にたがってるオスカル」の、かみ合ってない会話なんて聞きたいと思います?
せっかくオフィシャル監修付きで原作の隙間を埋めるのであれば、少なくとも私は、「生きてるオスカルとアンドレ」のやりとりを少しでも聞きたかったです。
(2007/07/14)

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